2022年05月10日

マンション脇の柱上トランス

いわゆる「マンション」は、集合住宅である。

この呼名は日本独特なものであって
本来の意味は豪邸を示す語なのだという。

とは言え、日本ではすっかり定着した呼び方であるからして
「本来は〜〜」などと御託を並べても仕方がないことなのだ。



多くの住戸が入っているのであるから、全体の電力使用量はそれなりになる。
けれども、高圧で引き込んで専用キュービクルを置いて……とすると
いろいろと(スペースや電気保安関係で)コストも嵩み大変である。


従って、建物内に電気室的なスペースを設けて電力会社に貸して
そこで変圧されたものを各住戸に低圧で供給する、というように
なっている事が多い(もちろん、規模にもよる)。



でも、そのスペース(電力会社借室)が惜しいとか、
そこまでしなくても何とか……という場合に、
代替措置があったりする。


柱上トランスをたくさん設けてしまえ! 作戦である。


22051001.JPG



高圧で引き込んできて開閉器をつけて
電柱も3本並べて、
ステージを作って柱上トランスを並べて……と
見た目はだいぶゴッツくなるんだけれども
上空なだけあってあまり場所も取らないし
気にさえしなければ、これもアリかな、と。


これの正面に居間がある住戸にとっては
毎日毎日視界に入る邪魔者かもしれないけれども
そうじゃない住戸には何の問題もあるまい。

視界に入る住戸は多少の値引きがあれば
それで良しとする購入者もあるかもしれない。



でも実のところ、
この類のものは意外に景色に溶け込んでしまって
人々の意識に留まらないことも多いのではなかろうか。


これのせいで富士山が隠されちゃうとか
花火が見えなくなるとか、
そういう「実害」でも無い限りは。


いずれにしても、見た目とコストとの兼ね合いで
建て主、施工者、販売主、購入者の利害が一致すれば
それで良かろう。


景勝地であれば、地元住民や自治体の同意が必要になるかもしれない。



どうだろうか?


気になる派? 何ともない派?
(「マンション脇の柱上トランス」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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