消火栓箱を取り付けるべき壁が無い。
そんなとき、どうする?
たとえば、こんなところ。
鉄骨トラスで渡した、渡り廊下的な部分。
側面は全部ガラス面になっていて、
屋内消火栓箱の置き場が悩ましいような。
お、あった。
鉄骨に乗っけて、露出で置いてあった。
外は、寒そう。
だからなんだろう。乾式の屋内消火栓設備となっているようだ。
普段は管内の水を抜いておいて、
いざという時に消火栓ポンプが起動して
ゴボゴボと水が運ばれてくるという造り。
抜いた水を、ポリタンクで受けているなんて。
せっかく消火栓箱を鉄骨と同じ色に塗ってあるのに
この緑のポリタンクときたら……。
隣に人参のシールが貼ってあるのは、更に謎。
普段は消火配管の内部が空っぽだから
放水できるようになるまでに、少々時間を要する。
「管内が凍ってしまっていて水が出ない」
のは困るので、まあ、次善の策というやつだ。
しっかしこの渡り廊下、
いかにも寒そうである。
負荷の塊である。
夏は夏で、温室のようになるんだろうなぁ。
(「壁のないところの消火栓」おわり)