震災遺構にある設備についての記事である。
ほんとうは4月号に掲載されるのが最適だったのだろうけれども
訪れた時期の関係上、1ヶ月ずれてしまった。
あの震災以降、ほんとうに地震が増えた。
今年に入ってからも震度6強が3発(3月のは連発だ)で
震度4の揺れを観測する地震は
今月に入ってから既に片手を超えている。
地上でも海底でも噴火が相次いでいて
地震との関連も言及されたりする。
大雪、猛暑、巨大台風、大雨と河川の氾濫、
なんか、毎年のように大きな自然災害に見舞われている感覚である。
そして、Covid-19。
もう22なんだけれども、またぞろ感染拡大の様相。
おまけに、21世紀に入ってあり得ないとさえ言われていた
先進国による隣国侵略戦争も長期化して
古代よりちっとも変わらない人類の性質を
曝け出し撒き散らしているかのようだ。
あの、破壊しつくされた都市の姿を目にして、
唖然呆然とせざるを得ない。
災害や戦争を前にすると、
「建築設備」なんて、ほんとうに貧弱で無力で
太刀打ちできないと感じてしまう。
ま、それでもさ、
可能な限り、過去に学び、将来に活かそうと
努力するしかないのだ。
そういう意味でも、
震災を振り返る、思い起こす機会は
度々あったほうが良いのではないかと思うのだ。
(「設備と管理 2022年5月号」おわり)