地下式消火栓。
地域の火災における消火活動用に
欠かせない設備である。
たいてい、水道本管に直結されていて
何せ一大事だから、
使用料金なんて気にせず、
使えるだけ使う、
そういうものなんだと思っていた。
思っていたし、実際にそうだ。
水道の管路網図を見ても
消火栓の手前に弁はあるけれど
メーターがついているのなんて
見たことは無かった。
見たことは無かったけど、
だからといってそれは存在しないことの証明には
ならないということがわかった。
消火栓だと思って、見たんだけれども
下の方に「区画量水器」って書いてあるんだもん。
へぇ〜、そうなんだぁ〜。
「今年度、予算厳しいから、
放水は程々に、ね」
そんな指令が、消防隊に向けられているのかどうか。
いやたぶん、量を把握するためのものであって
これで金銭を徴収しようなんて言うものじゃ
ないんだと思いたい。
普段、建築物しか、せいぜい敷地内の外構しか
関わることがないから、
公共の水道設備のような土木工事の分野のことは
ほとんど知らない。
世の中、知らないことがたくさんある。
だから、面白いんだけど。
中には、「知らなかったほうが良かった」なんてことも
あるんだろうな。
(「消火栓用の量水器用の蓋」おわり)