古いトイレであれば、
ロール1個用の紙巻器がついて、
「紙・ガムなどを捨てないでください」などと
意味不明(だとワタクシは思う)というか効果不明な
「標記板」くらいがついていて、オシマイ。
けれども現代のトイレは
ほんとうにさまざまなモノが必要となっているから
それぞれをどこに取り付けるのか
なかなか悩ましい。
TOTOさん、LIXILさんあたりで
標準的な配置は……などと研究して下さっているけれど
パターンがいろいろあるし、
利用者層によっても異なるし、
ほんとうに悩ましい。
何を優先するか、ということもあるだろうし。
L型手すりと、棚付二連紙巻器と、
洗浄便座のリモコン。
呼出ボタンからは、引きひもが下に伸びていて
紙巻器と少々干渉してしまっている。
左上にあるのは、呼出時に連絡するための
スピーカーか何か?
さらに、消毒してね、の掲示。
それぞれの取付高さと、便器に対する前後の位置、
各器具の離れなど、
実際に取り付けるとなると気になるところは多い。
ここから更に、
便器洗浄用リモコン、
予備ロール収納付き大型紙巻器、
壁埋込手洗器、
鏡、
ハンドドライヤー(コロナでだいぶ減った)、
物掛け用のフック、
などが追加されたり、
建築的にライニングが設けられたり、
ベビーチェアやベビーシート、
オストメイト対応汚物流し、
フィッティングボードなどなど。
フルセットで取り付けるとなると
もはや「城」のようだ。
水回りは重要。
バリアフリー(イマドキは、ユニバーサルデザイン)も大切。
もちろん、衛生器具メーカーの売上も、大事。
要塞化するトイレ空間は、
今後どのようになっていくことやら。
ちなみに、このトイレの天井部分は
まだ余裕がある。
ダウンライトと感知器と換気扇だけ。
果たして、ここも要塞化の対象となっていくのかどうか!?
(「壁面ごちゃごちゃの術」おわり)
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