とは言えまだまだ気候としては冬だ。
そして今冬は全国的に積雪が多いようだ。
風のある時、雪は「吹雪」と称して、
空気のように流れる。
ただ、いつまでも流れ続けられないから、
どこかに吹き溜まる。
風の無い時、
雪はとにかく水平投影面積の有るところには
容赦なく乗っかっていく。
何が埋もれようと、
知ったこっちゃない。
自然現象だから、何の遠慮も配慮も、無い。
こんなになった自販機は
大丈夫なの?
どっかショートしちゃったりしないで済むの?
硬貨や紙幣は、ちゃんと入るの?
濡れて内部でくっついてしまったりしない?
画面に白い縦線が映るくらい、
風はあんまり無いのに短時間にものすごく降ってる。
この自販機上の雪、
たぶんほんの1時間ほどで積もったみたい。
水平投影面積は、
別に大きい必要はない。
小さくたって、関係ねぇ。
小さなボックスだって、電線管だって、
何ならフレキの曲がった部分にだって、
遠慮会釈なんて、無い。
ま、自分で雪を除ける必要が無ければ
ヒトゴトとして「大変だねぇ」と言っていれば済む。
が、たいていの人は、何かしらの労力を強いられるのだ。
ずらり並んだ中古車屋さんの展示車が
みるみる白いモコモコへと変わっていってしまう。
次の日の朝に出社した社員は
もう堪らんだろうなぁ。
(「雪は水平投影面積のあるところに」おわり)