可搬型の小さなものもあるけれど、
音楽ホールなんかに据え付けられているものになると
かなり大きい。
もはや建築の一部と化している感もある。
太っといパイプから奏でられる重低音と
1cmほどの細いパイプから刺さる超高音との間に
たくさんの音が一斉に放たれるのである。
とても荘厳で、壮麗で、いいわぁ。
ずうぅ〜と聴いていると
はるか夢の世界に旅立ててしまいそう。
それくらい、心地よい響きを奏でる。
同じ音程でも、いろんな音色のパイプがあって、
指10本と脚2本の計12本分の音しか鳴らないかと思いきや
オクターブ連動とかいろんな機構があって、
鳴る音の多さはオーケストラにも匹敵する、ように思える。
上の写真、照明でひときわ白くなっている部分が
鍵盤と椅子がある場所だ。
ロビーには、
鍵盤廻りのパネルと説明が置かれていた。
たくさんのボタンが並んでいて、
昔むかしの発電所内のような、
宇宙戦艦ヤマト艦橋のような、
そんな趣がある気がする。
たまには、こういうのも聴いてみるのは
精神衛生上も良いんじゃないだろうか。
仕事に追われて切羽詰まっているだけじゃ
体も心も壊れてしまいそうだから。
(「パイプオルガンはやっぱり荘厳だ」おわり)