時々「落書き」のようなものが描いてあるのに
気付くだろうか。
工事の前段階に、あるいは最中に
現地にメモ書きをしてあるのだ。
レーダーなどによる地中埋設管探査装置を使用して
紙やタブレット画面の図面に描いていくのも良いだろうけれど
実際に掘る場合には直接描いてあったほうがわかりやすい。
図面も一緒だけれど、
描く人の性格や特徴が出やすそうだ。
「不明管」
これがまた、悩ましい。
掘ってみないと、いや、掘ってみてもわからない。
もう死んでる(使ってない)管なのか、
まだ生きている(使われている)管なのかも、わからない。
ホント、困るよね。
困るけど、あるんだから仕方がない。
そういうのは、日本全国津々浦々にゴマンとある。
(いや、5万じゃもちろん済まない。もっと大量にある)
そういうのもぜ〜ぇんぶAIが判断してくれるように
なるだろうか。
そんなことを考えるコンサルなんて
必要なくなるだろうか。
さて、どうだろう。
そのAIに材料を提供するのはニンゲンだし、
プログラミングするのもニンゲンだし、
なんならバグを修正したり、エラーを検知するのもニンゲンだし。
何らかの形で、ニンゲンの存在価値は、無くならないはずだ。
無くなるとすると、
もはやニンゲンに思考力が失われてしまった時であろう。
AIに飼われている状態?
……じつは、そのほうが平和になるのかもしれないけど。
地球環境や野生生物にとっても良い状態になるのかもしれないけど。
でも、それって、ニンゲンにとって必ずしも幸せでないような。
いや、そういう状態なら、そんな事さえも考えなくなってるかな。
(「何がどう埋まっているか」おわり)