「直結増圧給水」は、多数採用されている。
そもそも、そういう機能を持つ製品(ポンプユニット)が開発されたことが大きい。
そして、それに耐えうるインフラ(配水管網)が整っていることもある。
何より、受水槽方式に比べて、場所を取らないことが
普及の最も大きな理由であろう。
場所を取らないということは、土地が、床面積が、有効に活用できる。
その場所を確保するコストが減る。
「断水時に貯水が無い」というデメリットもあるけれど
イニシャルコストの安さという強力なメリットの前では霞んでしまう。
かくして、用途的に困難であったり
水道事業者に断られたり、
災害対策上貯水が必要であったり
そういう要請がある建物以外では、圧倒的に支持されるのである。
こんなサイズ感なのだ。
階段下の、いわばデッドスペースに納まってしまう。
このキャビネットの中に、ポンプやらバルブやら
必要なものが全部納まっている。
受水槽 に比べたら、もう、ホントにコンパクトだ。
だから、建築士試験の製図においても、
「受水槽室」なんて無くても済むようになった。
(指定されている場合は、もちろん除く)
科学技術の進歩は
「せつび」分野でも遺憾なく発揮されているのだ。
(「増圧ポンプのサイズ感」おわり)
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