倉庫とか機械室とか電気室とかそういう類の室。
意匠上、天井なるものが必要ないし、
むしろ無いほうが広い空間が取れて良い。
居室でも、張らない場合もあったりして、
たとえば、地震時に天井の落下を回避する“天井レス” という
考え方をすることもある。
(ここは免震構造だからそもそもリスクは少なそうだけれど)
天井が無いと、「天井内」にあるようなモノたちが
そのまま見えることになる。
照明器具を取り付ける板が無いから、
レースウェイを流してそこに器具を取り付けたり、
上の階からやってくるダクトがそのまま見えて
ぐいっと曲がって、横向きの吸込口が設けられている様子が
よく分かる。
レースウェイやダクトを吊っている金物も
そのまま見える。
ん……?
ダクトが降りてくる位置と吸込口の位置とが少しずれていると
上のようになるのだけれど、
もしもずれていなかったら?
ダクトが降りてきたその場所が、まさに吸込口だったら?
なるほど、こうなるのね。
ダクト貫通部を受けるボックスを設けて、
そこに制気口を取り付けてある。
まあこれは一つの例であって、
こうしなきゃなんないわけじゃない。
たぶんスラブの上側には防火ダンパーが設けてあることだろう。
だから、何ならスラブに直接制気口を取り付けたって構わないし
こんな立派な制気口でなくとも
ダクト断面に金網を設けるだけでも、
いっそ、ただダクトの切り口があるだけでも構わないだろう。
あんまり見かけないボックスが妙に可愛かったので、
記念に撮影。
(「直天井にボックス」おわり)