2022年01月25日

直天井にボックス

天井を張らない室もある。
倉庫とか機械室とか電気室とかそういう類の室。

意匠上、天井なるものが必要ないし、
むしろ無いほうが広い空間が取れて良い。



居室でも、張らない場合もあったりして、
たとえば、地震時に天井の落下を回避する“天井レス” という
考え方をすることもある。
(ここは免震構造だからそもそもリスクは少なそうだけれど)


(じか)天井なんていう呼び方をしたりする。



天井が無いと、「天井内」にあるようなモノたちが
そのまま見えることになる。


22012501.JPG


照明器具を取り付ける板が無いから、
レースウェイを流してそこに器具を取り付けたり、
上の階からやってくるダクトがそのまま見えて
ぐいっと曲がって、横向きの吸込口が設けられている様子が
よく分かる。

レースウェイやダクトを吊っている金物も
そのまま見える。



ん……?



ダクトが降りてくる位置と吸込口の位置とが少しずれていると
上のようになるのだけれど、
もしもずれていなかったら?

ダクトが降りてきたその場所が、まさに吸込口だったら?



なるほど、こうなるのね。


22012502.JPG



ダクト貫通部を受けるボックスを設けて、
そこに制気口を取り付けてある。


まあこれは一つの例であって、
こうしなきゃなんないわけじゃない。

たぶんスラブの上側には防火ダンパーが設けてあることだろう。

だから、何ならスラブに直接制気口を取り付けたって構わないし
こんな立派な制気口でなくとも
ダクト断面に金網を設けるだけでも、
いっそ、ただダクトの切り口があるだけでも構わないだろう。



あんまり見かけないボックスが妙に可愛かったので、
記念に撮影。
(「直天井にボックス」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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