2022年01月13日

そこにあると邪魔だから

一般的にはあまり普段気にすることが多くないはずだけれど
天井の所々には点検口が存在する。


もちろん趣味でつけているわけじゃなくって
必要性があるからつけてあるのだ。



たいていは、天井内に据えてある設備関係のメンテ用だ。



「点検」という名がついているけれども
ただ見るだけの「点検」ではない。

目視点検以外にも
部品を取り出したり取り替えたり
フィルターなどを清掃したり
電流値を測ったり
いろいろやることはあるのだ。



だから、点検口の部分には
人間の上半身が入るくらいの空間は確保しておきたい。


点検口を開けてみたら、
配管やらケーブルやらで塞がれていたり
いろんな吊りモノが乱舞していたら困るのだ。



とある現場で、全熱交換ユニットが吊ってあって
接続ダクトも施工されている状態。


国土交通省用語の「全熱交換ユニット」であるが、
一般的には三菱電機の商品名である「ロスナイ」が
一般名詞化して使用されることも多い。

けど、ここではダイキン製の「ベンティエール」が
設置されていた。


製品として売られている以上、
それなりに流通しているはずなのだけれど
ワタクシはあまり見たことがなかったので
一種の眼福と言えるかもしれない。



さて、上のデッキプレートに、何か書いてある。


22011301.JPG


「点検スペース 全ネジ禁止」


おお、なるほど。わかりやすい。


ここに全ネジボルトを取り付けられると
本体の全熱交換素子を取り出して清掃したり
フィルターを交換したりすることができなくなる。


このように表示しておけば
事情を知らない誰かがうっかり取り付けてしまった
なんていう事態を避けることができそう。



ちょうどこの下に天井点検口ができると
なお良いのだけれど、
さて、どうなることか。

天井を貼ってからのお楽しみ。



基本的に、天井伏図の総合図を描いて
そのあたりの取り合いをやるので
だいたいは大丈夫なんだけど
たまに、ね。
(「そこにあると邪魔だから」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(2) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これはわかりやすいですね。
Posted by udo at 2022年01月13日 10:32
udoさん、いらっしゃいませ。

わかりやすいと思いました。思わず、撮りました。
Posted by けろ at 2022年01月14日 13:01
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