壁に沿って、小便器がずらっと並んでいる。
そんなに安っぽくもないけれど、
よく見るとかなりコストを節約した感じの造りである。
機能重視。
とにかく人数を捌くことが第一。
でも、たいていはこれで十分なのだ。
日本の新築のトイレは、
ついつい頑張って、コストのかかる造りになってしまうことが
多いような気もする。
トイレは、幼い子を連れた親も利用する。
床面の清掃性を高めるために壁掛形としてある小便器だけれども
床置きの小便器と違って小さな子どもが使用するには、
位置がちょっと高すぎる。
よって、子ども用の小便器も設置されていた。
黄色いグリップと、ペンギンっぽい足型がカワイイ。
なぜか、ビニール傘が
置き忘れられていた。
お子さんのことで手一杯で
傘にまで意識が向かなかったんだろう……か?
そのあたりの事情は、わかりようがない。
(「大人と子どもの小便器」おわり)
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