屋上面にルーフドレン金物を配して、
そこに向かって勾配をつけて雨水を捕集する。
そして、それを雨水管を通じて屋外のしかるべき場所まで
通していくことになる。
この雨水管をどこに通すのか、
常についてまわる課題であったりする。
他の配管とともにパイプシャフト内に通したり、
直近にそういうスペースが無ければ、
柱型の仕上げボードを少し大きく囲って
そこに立て管を通したり、
バルコニードレンならば、
そのまま縦に露出で通すことも多かろう。
バルコニーじゃなくても、
立体駐車場くらいであれば
露出で通していてもあまり目障りではないだろう。
ちょっと変わった造りのものを、見かけた。
築後相当の年月を経た建物のように見える。
屋根を一部出っ張らせて、
そこにルーフドレン金物を取り付けて、
そのまま配管を露出で外壁に通す、と。
コーナータイプのドレンを設ける例は
まあまあ見かけるけれど、
これは結構大胆である。
別に、良いとか悪いとか、
そういうことではない。
これも一つの在り方なのだ。
せっかくなら、
外壁のボーダー模様に合わせて
配管を一部青く塗っても良かったのでは?
なんていうのは、野暮ってもんだ。
そんなことは求められちゃいないのだ。
この設備には。
(「雨水管を屋内に通さないなら」おわり)
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