常に外界の温熱変化や風雨に晒される
厳しい環境下に置かれている。
雨水中に含まれる酸性の物質や
比較的海岸近くであれば空気中に漂う塩分などが
金属製のボディを蹂躙していく。
また日射中の紫外線は、樹脂製の部分を脆化していく。
これらの「劣化」は、それほど急激に進んでいくわけではないが
着実に、条件によっては加速度的に、
「せつび」を蝕んでいく。
ああ、今日もここに、その生き証人たる盤があるではないか。
外壁面に取り付けられた、
開閉器盤とおぼしき、それ。
おそらく正面扉の銘板にそう記載されていたのではないかと
思われるのだけれども、
銘板自体が相当に蝕まれてしまっており
もはや判別が出来ない状態となっている。
上部でも下部でも腐食が亢進しており
穴すら空いている状態。
ここから内部に侵入した水分などが
内側からも更に腐朽を促進していることであろう。
だがしかし、まだ生きている!
まだ何とか、耐えている!
開閉器本体がショートせずに済んでいる!
辛うじて。
よくここまで艱難辛苦に耐え、頑張ってきたものだ。
そろそろ、限界が近いよね。
よく踏ん張った。
そろそろ、更新されるべき時が来たのだ。
ただね、物事予算ありきなんで、
次年度予算が無事確保できるまでは
何とか、もうひといき、耐え難きを耐えてもらえないだろうか。
この冬を、
乗り切ってもらえないだろうか。
(「これだけ錆びても耐えている」おわり)
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