のっぺりした感のあるその表面には
数々の換気口が並んでいる。
防風板付きのベントキャップのみならず、
有圧扇や換気扇用と思われる四角いフードが
点在しているのだ。
他の面も同様だ。
なんかの店舗だった建物だろうか。
看板が白く塗りつぶされているところを見ると、
現在は閉店中、というかテナントが撤退してしまった
そんなところだろうか。
四角いフードと、消防隊進入口とが並んでいる。
なかなか整然としているではないか。
結構な床面積を有する店舗のようだけれども
果たしてこの後どのように利用されるのだろう。
そしてその時、設備たちは元気に働けるのだろうか。
それとも、内臓(せつび)は
総取り替えしなくてはならないのだろうか。
(「あっちにもこっちにもフード」おわり)