2021年11月18日

蒸気を使うなら水処理

あんまり見ることは無いと思うんだけど、
世の中の建物の中には「蒸気ボイラー」を使っているものも
若干ある。


水を加熱して、沸騰させて、蒸気を作って、
その蒸気を配管であちこち持っていって使うのだ。


たとえば、暖房用に。

水を加熱してお湯を作る際に使われることもある。

要は「熱源」として、だ。



あとは、空気に湿気を送り込む「加湿」の目的で
使うこともあるくらいかな。


工場なんかで動力源として使ったり
なんてことも、無いわけではない。
(もう、そういう存在は「建築設備」ではないけれど)



さて、蒸気の元になる水なのだけれど、
普通の水道水には、ミネラル分が若干含まれていたりする。
(地域によって異なる)



水を沸騰させると、中に溶け込んでいたミネラル分が析出して
だんだん固形分が蓄積されてきてしまって、
ボイラーの中や配管の中にこびりつき、成長し、
下手すると塞いでしまうような事態にもなりかねない。


というわけで、ちょっと薬品を混ぜたりして
水中に溶け込んでいるミネラル分(硬度、と言ったりもする)を除去する
「軟水器」なる機械に通してからタンクに貯めて、
そしてボイラーに送り込む。

そんな水処理装置が、
蒸気ボイラーに付随して、置かれているはずだ。


21111801.JPG


こういうやつ。



見たことは……業界外の方だと、まず無いことでしょう。
業界の方でも、蒸気に縁遠い皆さんだと
やっぱり見たことがないかもしれない。


結構「レア」なものなのかもしれない。

特に最近は。



ま、見られるうちに、せいぜい見ておくことです。

ファッションの流行みたいに、
リバイバルで流行していくことが、有りや無しや。


でも多分、無いことでしょう。
(「蒸気を使うなら水処理」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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