床下も見ざるを得ない。
既存図が無いことも多いし、
あってもそれが正確であることは
まず期待できないから。
もっとも、床点検口が見当たらないとか
重量家具の下敷きになっているとか
枠が歪んでしまってあるいは取っ手が壊れてしまって
開けることができないこともしばしばあるのだけれど。
(そんな時は状況報告の上で「開かないので、図面を信用して
計画しますね」と言い訳をしておく)
(開けてびっくり玉手箱、というときは、ゴメンナサイだ)
照明の点いているピット内なんて、ほぼ無いから(ごくたまには有る)
ライトは必須だ。
カラビナタイプは、重宝する。
ピット内にうっかり落としてしまうリスクを避けられる。
点検口蓋の裏に断熱材をガッツリ吹き付けてあるのは
こうしておかないと結露が大変なことになるからだ。
本来なら、点検口直下の配管は避けたほうが良いのだけれど
なかなかそううまくいかないことも多くて
そうなるとたいてい昇降のための足場代わりにされてしまって
保温材が凹んでいるわけだ。
今のところは、
それほど酷い被害には遭っていないようだ。
青銅弁のステムのカバーが
見事に錆びて緑になっている。
ナゾのケーブルが
ハリガネムシのようにのたくっていたりする。
ピットの深さはコンベックスなんかでアナログで測っても良いんだけれど
ホント、便利になったものだ。
ピット深さも天井高さも壁間距離もすぐ出せる。
あとどのくらい経つと、
3D空間スキャナが数千円で買えるようになるかなぁ。
今でも相当安くなったと言われているのだけれど
まだ桁が2つくらい多いよ。
(「ピットの中も見る」おわり)