ペリメーターカウンター(略してペリカウンター)があって、
その中に床置隠蔽形のファンコイルユニット(略してFCU)が納まっていた。
カウンター手前のパネルは、
たいていケンドン式になっていて比較的容易に外せるんだけれど
たまにやたら幅のあるパネルになっていて
外せることは外せるんだけど、
ひとたび外してしまうと、
その撓みによって簡単には元に戻せなくなるやつがある。
そういうのは勘弁してほしい。
適宜小割にしてほしい。
上の画像くらいのサイズが限界、とワタクシは主張したい。
それはともかく。
このペリカウンターは
たいてい物置として利用され、
さまざまな物品や書類や仕事の道具や私物などが
ここぞとばかりに載せられていることが多いものだ。
さて、密かに鎮座していたファンコイルは
だいぶ年季モノの東芝製であった。
暗いし、近いし、だいぶくたびれたコンデジでは
なかなかピントがうまく合わない。
オートフォーカスが適切に効かないのだ。
1992年製というから、もうすぐ30年選手だ。
人間ならまだまだこれからであるが
機器類はもう年貢の納め時と言っても良い経年である。
カウンターは窓下にずっとあるのだけれど
放熱器(FCU)は所々に点在していて
その間に冷温水配管などが通っている。
ファンが内蔵されているから
電源も必要とされていて、
しっかり供給もされている。
床下のどこかから、配管が生えてきている。
カウンターの端からのこともあれば、
中央から両側に分岐供給されていることもある。
カウンターの上には、相変わらずいろんなモノが載っている。
辛うじて、吹出口は確保されているようだ。
コイルユニットだから、
コイルもちゃんと見える。
奥行きをあまり取らなくて済むように
コイルは斜めにセットされている。
FCU本体の下から空気を取り入れ、
コイル内の冷温水により冷却or加熱されて
本体上部のダクトを経て、
カウンター上面に設けられた吹出口から
冷風or温風が吹き出される。
古くからある、オーソドックスな方式だ。
でも、最近はパッケージエアコンが幅をきかせている。
だって、簡易だもん。冷温水系に比べると。
製品性能がどんどん向上していることもあろう。
時代とともに、せつびも変わっていくのである。
(「壁際のFCU」おわり)