居心地の良いものではない。
寒い地域になると、
公衆トイレにも暖房がついていることが多い。
温水パネルヒーターと同じような形だけれど
電気ヒーターだ。
窓下など、一番冷えやすいところをケアしている放熱器だ。
主目的は、暖房というよりも凍結防止。
トイレには給水管とか排水トラップとか
水が溜まっている部分が多いのだから
厳寒期に無暖房だと凍ってしまう。
それを防止するために設けざるを得ないのだ。
その目的であれば、
設定温度は5℃とか10℃とか、
そんなものである。
利用者にとっては暖かくもなんともない……
ということもなくて、
屋外が−20℃なら、ものすごく暖かく感じるはずだ。
メガネも一瞬で曇る。
でも、もう少し暖かくありたいと思うなら
+15℃くらいにはしたほうが良かろう。
となると、窓下放熱器だけでは力不足である。
この場合、たとえば入り口ドア近くにも放熱器を設けて、
そちらからの外気負荷に対抗したりする。
これも見た目は完全に温水パネルヒーターだけれども
やはり電気ヒーターのようだ。
コンセントがついてるから。
ただ、比較的湿気の多いトイレ。
徐々に錆びてくる。
たまーに、塗装でもしてやるといいんだけれど。
せめて、3年に1回くらい、
面倒を見てあげたらいいんだけどね。
でも大抵は放置されているのだ。
朽ちてダメになるまで。
(「トイレに暖房」おわり)