2021年10月19日

寒冷地の水道管は深いのだ

地面に、鉄蓋がある。

長方形のやつ(角は面取りされてるけど)。


21101901.JPG


ご丁寧に「水道メータ」と鋳出してあるから
それであることが誰にでもわかる。


「メータ」「コンピュータ」「センサ」など
カタカナ後の最後に「ー」を付けない表記は
JIS Z8301:2011 に基づくものだから、
本来これが正しいとされている。

ま、日常生活では意識されないけれど。



蓋を開けてみる。


21101902.JPG


中には更に蓋がある。

断熱材の板である。



これを更に開けると


21101903.JPG


水道管とメータが出てくる。

ずいぶん深い位置にあるから、
目盛りを読み取るには
視力が良くなくてはならないだろう。



東京都心だとこんなに深い位置にメータがあるなんて
あり得ないのだけれども
寒い地域ではこのくらい深く埋めておかないと
冬になったら凍ってしまう。



建物の基礎などの「凍結深度」とは別に
各水道事業者などによる「凍結深度」によって
最低限の土被りが決められている。

建築のそれとは異なる(水道のほうが深い)ので
寒冷地における設計・施工時には注意が必要だ。


深く掘らなくてはならないから、
土工事も費用が嵩む。

積雪寒冷地では、断熱も含めて工事費が割高になってしまうのは
仕方ないのだ。

人件費はちょっと安いのかもしれないけれど。
(「寒冷地の水道管は深いのだ」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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