いや、大したことじゃないんだ。
(昨日も言った)
こういう表示って
あったほうが良いと思うんだけれども
いかがであろうか?
防火戸は「防火設備」と呼ぶけれども
工事区分としては「建築」で「設備」じゃないんだけれども
そういう言葉の定義云々はともかくとして
意味があって設けられているわけだ。
もちろん「防火」のために。
でも、一般の建物利用者にはそういう意識はない。
存在にも気づいていないのが普通であろう。
だもんだから、
非常時には自動閉鎖しなくてはならない防火戸なのにもかかわらず
この前にダンボール箱を積んで置いちゃったり、
プランターなんかを飾っちゃったりしてしまう。
常閉防火戸は常閉でこそ意味があるものなのに
「換気のため」とか言ってストッパーとか木片とかスリッパとかを挟み込んで
ピタッと閉まらないように、隙間が開くようにしちゃったりする。
こうやって「防火戸!」と主張しておけば
「ああ、これが閉まらないとダメなのかな」と
少し意識付けが出来るんじゃないだろうか。
意匠的には目立って邪魔なのかもしれないけれど、
実際に使用している建物でこういう表示が付けられているということは
意識して欲しかったからなんじゃないだろうか。
少なくとも防火、防災に関わるものについては
こういう自己主張があっても良いのではないかと
思うのだ。
「命よりも、見た目っっっ!!」
そういう気合の入った方もおられるから
強要はしたくないとも思う。
個人所有の物件で、
その主義主張を受け入れてくれる人たちだけが出入りする建物であれば
誰にも文句を言われる筋合いはなかろう。
でももし、外部からそれなりの人数がやってきて利用するような建物であるならば
たとい見た目に難が生じたとしても、
こういう主張はあっても良いのではないかと
個人的には思うのだ。
建築基準法や消防法も、そういう思想の元で
「見た目邪魔で目立つけど設けなくてはならないもの」を義務付けている。
たとい法的義務は無くとも、
目立つものを付けたって、構わないのだ。
オシャレなスマートな機器類に、
「わかりやすいように」いろんな操作説明が テプラなどで 貼ってある、
ああいう感覚だ。
異論は、大いに認めます。
ってか、ワタクシのほうがたいがい異論だわな。フツーじゃないんだ。
(「こういう主張があってもよい」おわり)