設計上、見込んでおくこともあるだろうし、
そんなもの見込まないこともあるだろう。
見た目は、室外機単体で置かれるよりも目立ってしまう。
費用だって、その分余計にかかってしまう。
じゃ、何のために屋根なんかつけるの?
強い直射日光が当たるような場所に設置される場合、
室外機が熱くなってしまうと冷房効率が落ちるから
日除けとして屋根を設ける場合がある。
積雪が多い地域の場合、
雪の荷重が室外機本体にかかって負担にならないように
設ける場合もある。
積雪が結構あって、なおかつ寒冷地であるような場合、
雪どころか氷の塊が建物の屋根から落ちてくるようなことがあって
そういう場合には室外機にも屋根がないと、すぐに壊れてしまう。
だから、保護のための屋根として設けたりする。
そんな屋根付きの室外機を、見つけた。
架台で少し高い位置に据えてあるところを見ると、
ここでは冬になるとそれなりに雪が積もるようだ。
勾配のきつい屋根がかけてあって、
結構強度がありそうだ。
これなら、建物の屋根から雪庇が落ちてきたとしても
十分に防護できそうに見える。
エアコンメーカー(や、関連会社)製の既製品もあるし、
上の写真のように鋼材で製作するものもある。
ただ見ての通り、
設備屋は機能重視っていうか、機能だけにしか意識が行かなかくて
意匠的な素養が無かったりするので、
デザイン的には気に入ってもらえるようなものを盛り込めない。
(別に設備屋さんを貶しているわけじゃなくって、
ワタクシの自認についての言及である)
だから、もしこういうのがお気に召さないのであれば、
このたぐいの架台は意匠担当の方が設計されることを
オススメする。
材料にしても、形にしても、色にしても、
外装デザインに沿った、
意図されたデザインの架台になることだろう。
どうです?
この手の屋外架台は、
建築(意匠)設計、建築工事にしちゃいかが?
(「室外機と屋根」おわり)