2021年08月06日

本別町歴史民俗資料館

北海道東部に位置する、中川郡本別町 に、
町営の 歴史民俗資料館 があった。


全国各地、いろいろな場所に「郷土博物館」とか「歴史資料館」といった施設があって、その地域の近代史を見ることができるようになっている。


仕事や旅行やその他で各地を訪れる際に、
たとえば昼休みとか、予定時間から余裕をもって到着した際、
早めに仕事が片付いた場合など、
この類の施設を見たくなるのは必定だ。


ここ、本別町にも役場の傍に施設があって、
しかも入場無料で(企画展は別)、サラッと見るには適していた。


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雪が写っているのは、訪れたのが春先だったからに他ならない。

今年の北海道は記録的猛暑で、
東京の酷暑を避けて札幌に移転したTOKYO2020の競歩、マラソンも
大正時代以来の真夏日連続記録を約一世紀ぶりに更新することになりそうで、
たいそう過酷なことになっている。

朝早くのスタートにも関わらず、
そもそも北海道ではほとんど無い熱帯夜になる勢いで
朝から既に暑いようだ(といっても、本州各地よりは少しはマシらしい)。

先回の東京オリンピックのように、
10月開催くらいがちょうど良かったに違いないのだが、
欧米のプロスポーツの競技日程などの都合だとかで
7月末〜8月上旬にせざるを得ないなどと言われていて
しかもその肝心の欧米で視聴率が悪いとかで。


競技の数日後には最高気温が10℃以上下がる予報になっているようで
全世界的なコロナ禍といい、1年延期といい、無観客開催、直前の日程変更など
この巡り合わせの悪さと言ったら、もう。

対応のまずさというものはあっただろうが、
もう「誰のせい」という範疇を超えた「不運」としか言いようのない
感じだと思うのである。



閑話休題。



さて本別。


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入り口脇には、化石や復元模型などが
ひっそりと置いてある。



中に入り、常設展のある2階へ上がる。



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開拓期からの農具のたぐい。


各地の資料館に同じもの、似たようなものがあるのだが
気候により、土質により、入植者の出身地により、
ちょっとずつ違うようである。
なかなか、興味深い。



昔の家屋の実物大復元模型もあって、
やはり水回りを真っ先に見ざるを得ない。


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給水設備は、井戸。以上。



排水はカメに溜めるだけだし、
照明もなく、囲炉裏で火を焚くだけ。


おおよそ「建築設備」などと呼ばれるものは一切ない、
そんな住宅。


断熱なんか、もちろん無い。


断熱サッシも、気密性能も、一切無い。


本別町は北海道の内陸部であるので、
夏は暑く、冬は寒い。

暑さは本州各地ほどではないかと思いきや、
8月5日には猛暑日を記録しているようだ。


気象庁の記録 を見ると、
冬は-30℃に迫ることもあるようで
厳しい気象条件である。


熱性能に優れ、建築設備に溢れた現代の建物の
ありがたみを感じる。


「せつび」の存在意義が如実にわかるから、
こういう資料館が好きなのだ、という要素も無いわけではない。



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この資料館では、テーマごとにコーナーが設けられていて
ある程度まとまった展示となっている。


無節操なばかりにひたすら羅列した施設、
すごくマニアックに同じようなものの微妙な違いを示した施設、
昔たいそうカネをかけたような、それでいてその後は放置のような施設、
いろいろあって、面白い。



このあたりになると、電話機などの「せつび」が出てくる。


あと50年もすると、いろんな「建築設備」が
過去の事物として紹介されてくることであろう。



コロナ下にあって、いろんな施設が臨時休館、閉館などに追い込まれ
見たくても見られない、そんな状況になっている。


今後の状況は全く見通せないけれど、
可能になっていたら、ぜひ見て回ってみたい。



緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置下であっても?



ま、状況と地域によるだろう。



職員が他の業務の片手間に受付していて、
来館者が他にまったくいないような場所では
手洗い・消毒・マスクなどを適切に励行していれば
そうそう感染するものではなかろう。


移動手段にも注意する必要があるが。
というか、そっちのほうがリスクが高いことだろうから。
(「本別町歴史民俗資料館」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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