どこかに灯油タンクが置かれているのだけれど、
地下式で無い限りは、見える所にあるはずだ。
そしてそれは大抵、建物の外壁近くに置かれることだろう。
建物の近くは良いのだけれど、
積雪地の場合には、屋根からの雪庇の落下により
タンク本体が破損する危険性を孕んでいるのである。
そうならないように、あの手この手でガードするのだが
かな〜りガッチリした製品も、存在する。
かなり丈夫そうに、見えません?
この屋根は、水平になっている。
この状態だと、上に雪が積もっていく。
だから、少し斜めになった製品をつけたもののほうが
よく目にすることだろう。
なして、水平のやつにしたんやろか?
給油口には錠が取り付けてあり、
灯油取出管の部分にも鉄板のカバーが取り付けてあって、
「灯油ドロボーは、許さんぜよ」という作りになっている。
基礎部分には、既製のコンクリート製品を活用しているようだ。
少なくとも凍結深度までは埋めてやらないと、
年々傾いてきてしまうだろうから。
脚の1本にだけ、鋼材が取り付けてあるのがわかるだろうか。
あれは一体、何のため?
給油作業の際に、
あそこに足を乗っけて踏ん張って、
体を少し高い位置に引き上げるためなのである。
いちいち置き台を持ってきて給油するのは大変だから。
寒冷地の灯油タンク、
ホント、いろんなバリエーションがあるから
楽しめるのである。
(「屋根でガッチリ、灯油タンク」おわり)