2021年07月05日

隠された、室外機

建物の一角が凹んでいて、
その窪みに室外機が2台。


21070501.JPG


頑丈な鉄格子扉によって
厳重に監禁されている、かのような。



室外機って、見た目あんまり良くないし、
こういう感じのキレイなレンガ調の外装には
そぐわないと感じられるのも、致し方ない。


ではあるんだけれども。


これはこれで、ちょっと可哀想。



あんまり厳重に囲ってしまうと、
本来の「冷媒と大気との熱交換」が阻害されてしまって
期待していた冷暖房能力が発揮できない可能性は高まる。



見た目と、機能。



いつだって相反する価値観なんだと思うのだけれど、
そこのことろをうまく折り合いをつけてこその「設計」なんだと思う。



見た目だけ重視したり、
機能だけ重視したりしていたのでは
全体として調和の取れたモノにはなるまいて。



どっちも良い状態を目指し、
全世界の意匠屋さん、設備屋さんが
日夜励んでおられるはずなのである。



得てして、どちらかが超優秀で、
圧倒的に立場や発言力が強い場合に
ちぐはぐな結果が待っているような気がするのだけれど
どんなもんだろうか?




「どちらかが」なんてことは、無いか。

設備側が「強い」なんて、あり得ないからね。



「設備」を、どこに置くか。どう隠すか。どう魅せるか。


実のところ、業界関係者ではない一般の利用者にとっては
あんまり気になっていない、意識されていない部分だったりするんだろうから、
じつは「自己満足」の域を出ないものなのかもしれない。
(「隠された、室外機」おわり)
posted by けろ at 14:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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