「あなたが潜ったのは、このきたないピットですか?
それとも、こちらのきれいなピットですか?」
正直者のテストにされるような、「きれいな」やつは
あんまり見かけることはないなぁ。
水が溜まっている、
アンモニア臭がする、
虫が湧いている、
保温材がべろべろに剥がれている、
結露がびっしり、
保温外装材がカビてる、
ゴミが放り込んである、
コア抜きのコンクリートがらが捨ててある、
残材が隅っこに寄せて置いてある、
余ったコンクリが適当に山になって固まってる、
まあ、いろいろだ。
ここにもまた、ピットがある。
ポリタンクがたくさん置いてあって、
物置きとしての利用実態があるようだ。
ジュート巻きの保温外装も
相当に年数を経たものと見受けられる。
床からの配管支持材のアングル金物は
錆びきってしまってどのくらい荷重を支えられるものか
定かではない。
取れて転がってるものまである始末。
今だったら、ピット内(湿気が多い)の支持部材は
ステンレス製にしたり、
下からではなくて上部から取ったり、するものであろう。
下は、見るからに湿りがちのようなのだから
下からの支持材には「錆びてくれ」と言っているようなものだ。
フランジ用ボルトナットも錆び錆びで
これ、外すことはできるのかなぁ。
何とか回そうとしたら、捩じ切れてしまいそう。
こういうやつを、部分的に改修するのは大変だ。
意図しない部分まで破損していくだろうから。
こんなになっていたら、
もう全体を更新するに限る。
結局、それが一番カネと手間がかからずに済む方法なのだと思うのだ。
(「ボロボロだけど支持できてる?」おわり)