ダクトに設けられているMD(モーターダンパー)は、どこじゃ?
ファンと連動で開閉させる制御になっているということだが
本体が見つからないじゃないか。
ホンマに、あるんか?
そもそも、天井点検口、ガタついてるし。
おお、あった、あった。
あれだわ。
ちゃんと律儀に、金属ボックスを設けて
ケーブルを接続してるんだね。
ダンパー本体は保温材に隠されてしまっているけれど
モーター部分が見えるから、良しとしよう。
Motor Damper だから、略して MD なのだけれど
これを「エムデー」と呼称するのをよく聞く。
ちゃんと読めば「エムディー」であるはずなんだけれども
「D」を「デー」と読む、遙かなる昭和の慣習が
未だに息づいているのに触れる機会が結構ある。
風量調節ダンパーである Volume Damper (VD)は
「ブイデー」と呼ばれるし(ちゃんと読むなら「ヴィーディー」?)、
逆流防止ダンパーである Check Damper (CD)は
「チェックダンパー」じゃなくて「チャッキダンパー」と呼ばれる上に
略称では「シーデー」になっちゃうし。
音楽をデジタル記録した円盤は「シーディー」で呼ぶのに、
ダンパーになると「シーデー」になっちゃう。
(ちゃんと読むなら、そもそも「スィーディー」だろうか)
現場の慣用句的なものだから、脈々と受け継がれてしまうものなのかな。
流石に、若い世代ほど「デー」読みは減っているようだけれど。
(「そこに隠れていたのか、MD」おわり)