2021年06月17日

古い便所の天井内は

古い便所をリニューアルしようってことで、
天井仕上げを解体。


21061701.JPG


いろんな配管が姿を現すのである。



何度か改修が繰り返されてきていたようで
さまざまな配管材料、保温外装材が入り乱れていて
なかなかに面白かったりする。



網がかかっているやつは、どうやら汚水管で
しかも鋳鉄管のようだ。
やたらと節がある。


そこから取り出されている通気管は塩ビ管で
いかにも後付けっぽい。



綿布巻きになっているのは、雑排水管っぽい。

天井内隠蔽になる部分の保温外装まで
こんなに凝っていたなんで……。大変。



小便器が連立していた部分の天井内には
自動フラッシュバルブ装置が隠されていた。


21061702.JPG


いつの時代にか、
ハイタンク洗浄方式からこれに交換したのだろう。

現代だったら、個別感知センサー式フラッシュバルブが
当たり前になっているけれども。


時代とともに、せつびは変わるのである。



古い施設の天井内、壁内、ピット内には
古い時代の、せつび遺産とでも呼ぶべきさまざまなアイテムが
ひっそりと眠っている。


そんなモノたちを発掘して
撤去解体されるまでの一瞬、せめて愛でようじゃないか。


たとい、他に誰も関心を持ってくれないとしても、だ。


そんな仲間も、きっとどこかに存在していることだろう。


……たぶん。
(「古い便所の天井内は」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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