2021年06月10日

暖めてから給気

飲食店舗の裏側に
ちょっとした燃焼機器が貼り付いている。


21061001.JPG


下から空気を吸い込んで、この機器で暖めてから
室内に給気するためのものである。



表面から伸びているのは、排気トップであろう。



21061002.JPG


ガス焚きの機器のよう。



銘板には「三菱重工温風暖房機」と書いてある。

カタログ表記は「外気処理温風暖房機」。


加熱能力は 18.6kW、処理風量は 1,600〜3,000m3/h とある。



飲食店の厨房では結構な風量の排気をするのだけれど
その分の外気を取り込む必要もあるわけで、
寒冷地だと冬期のナマ外気がたいそう冷たいわけで。


それを暖めてやろうという機器。



ただし、暖めても暖めてもどんどん排気してしまうわけなのだから
「外気負荷」が相当なものになるのだ。


当然、燃料を食う。費用が、かかる。



折角つけてあるのに、「節約」と称して結局使わない、
なんていう悲しいことがないといいな。


設計者と使用者との意図が、うまく噛み合っている必要がある。


ま、いろんな事情から、背に腹は変えられず止む無く……ということだって
よくあることなんだけどね。
(「暖めてから給気」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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