建て売りではなくて、建築家が入った注文住宅かな? という感じの。
おお、セルフードじゃない換気フードがついてる!
何の指定もなければ、
外壁につく換気用フードには 既製品 を使うのだけれど
デザイン上の要請があって
このような造りにしたんだろう。
室外機、ガスメーター、盤の部分も
外壁を凹ませてあって
そこに設備がつく前提の造りとなっている。
敢えて外壁色にしないで
真っ白にしたのにも、何らかの意図があったんだろう。
設備のことを全く考えていなくて、
いかにも後から取って付けたような造りになっている建物も
少なくない。
そんな中で、建物の機能として「設備」がある前提で
全体の中にうまく取り込もうと思うと
意外に手間がかかるものだ。
最初から意図しておけば何てことはないんだけれど
施工の段階になってからでは
段取り的にも費用的にも手遅れとなりがちだ。
たまにこういう「配慮」(その手法の好き嫌いはあるかもしれない)が見て取れると
設備に関わる者としては、なんか嬉しく感じるものなのである。
いわゆる「設備」に対する一般的な傾向として、
特に気にならない、存在に気づかない方が大多数であることは
重々承知しているのだけれど。
(「外壁フードのデザイン」おわり)