2021年04月26日

ガラスアトリウムの空調、足りる?

足元までガラスの、アトリウム空間。


21042601.JPG


床仕上げも屋外と同じで、
かなり「外」っぽい空間。



屋根(?)もすべてガラスの空間。

DPG構法のガラスで覆い尽くされている。


21042602.JPG



ここ、夏は温室そのものであるような。

冬は、放射冷却が厳しいような。



この空間には、どんな冷暖房が行われているのだろう。



21042603.JPG


見渡して見る限り、
それっぽいものがあんまり見つけられなくて。


上の上の壁面に、ノズルが少々。



21042604.JPG


そして、アトリウムに面している、天井のある空間の上部にもノズル。



さて、換気には十分そうだけれど、
大きな冷暖房負荷に対応できるだけの空調空気を送るには
少々力不足では? と、何となく感じるのだけれど。


実際には、どうなんだろう?


高いアトリウム空間の上部に熱気が上昇するので
人間の居る空間はそれなりの温度にできるかな。


床暖房でも入れておけば、冬は何とかなるかな。
出入口からの冷気侵入は避けがたい感じもあるけど。



アトリウムに面したコーヒーショップの口コミには
「夏は暑い」「冬は寒い」という記述もあるから
必ずしも「足りてる」という状況でもないのかも。



ガラスアトリウムって、
見た目オシャレなんだけれど
冷暖房負荷は大きくって、そっちの面では不経済&非省エネ。



それにもかかわらず、
アトリウムで経済的&省エネを目指すと、
居住環境が犠牲になる。



冬に北海道北見市を訪れた際、
朝、氷点下15℃の気温の中、
ナマ足ミニスカの女子高生たちが平然と(したふりで)登校していたみたいに
「見た目、命っ!」
と覚悟を決めるのも、まあ、一つのあり方かな。



高性能断熱材に劣らない断熱性能を有するけれども
可視光線は透過するというような
そんな都合の良い透明素材が開発されるといいなぁ。
(右寄せ)(「ガラスアトリウムの空調、足りる?」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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