床仕上げも屋外と同じで、
かなり「外」っぽい空間。
屋根(?)もすべてガラスの空間。
DPG構法のガラスで覆い尽くされている。
ここ、夏は温室そのものであるような。
冬は、放射冷却が厳しいような。
この空間には、どんな冷暖房が行われているのだろう。
見渡して見る限り、
それっぽいものがあんまり見つけられなくて。
上の上の壁面に、ノズルが少々。
そして、アトリウムに面している、天井のある空間の上部にもノズル。
さて、換気には十分そうだけれど、
大きな冷暖房負荷に対応できるだけの空調空気を送るには
少々力不足では? と、何となく感じるのだけれど。
実際には、どうなんだろう?
高いアトリウム空間の上部に熱気が上昇するので
人間の居る空間はそれなりの温度にできるかな。
床暖房でも入れておけば、冬は何とかなるかな。
出入口からの冷気侵入は避けがたい感じもあるけど。
アトリウムに面したコーヒーショップの口コミには
「夏は暑い」「冬は寒い」という記述もあるから
必ずしも「足りてる」という状況でもないのかも。
ガラスアトリウムって、
見た目オシャレなんだけれど
冷暖房負荷は大きくって、そっちの面では不経済&非省エネ。
それにもかかわらず、
アトリウムで経済的&省エネを目指すと、
居住環境が犠牲になる。
冬に北海道北見市を訪れた際、
朝、氷点下15℃の気温の中、
ナマ足ミニスカの女子高生たちが平然と(したふりで)登校していたみたいに
「見た目、命っ!」
と覚悟を決めるのも、まあ、一つのあり方かな。
高性能断熱材に劣らない断熱性能を有するけれども
可視光線は透過するというような
そんな都合の良い透明素材が開発されるといいなぁ。
(右寄せ)(「ガラスアトリウムの空調、足りる?」おわり)