2021年03月26日

壁についている室外機

壁についている、室外機。


誰からも注目されることなく、
関心を持ってもらうこともなく、
そこについている。


21032601.JPG


雪が積もっていても、
誰かが除けてくれるわけじゃなし。



架台が錆びてきても、
だれかが塗り直してくれるわけじゃなし。



本体が錆びてきても、
傾いてきても、
汚れてしまっても、
だあれも構ってくれはしない。



きちんと働いているうちは、

「それが当たり前」



故障してしまって、
うまく働かなくなったとき、
初めて存在を意識してもらえる。

正確には
「存在していたことを認知してもらえる」
かな。



「あら、もうくたばったか」

「役立たず」

「さっさと取り替えよう」



結構、アッサリと見切られる。



21032602.JPG



「困るなー。こんな時にダメになっちゃって」

「もっと頑張ってくれないと」

「こっちの都合も考えてよね」


使っているほうは、
普段恩恵にあずかっているほうは、
そんな意識しか持っていなかったりする。



……なんてふうに捉えてしまうと、
悲しくなっちゃうよね。


室外機に身を置き換えて、
感情移入してしまうオトーサン、オカーサン、
居るかもしれないなぁ。



他者からの評価や認知があれば、
そしてその評価が良ければ、
それはそれで嬉しかったり励みになったりするけれど

でもそれを自分でコントロールできる要素は
あまりない。



自分に出来ることは、

自分なりに納得した働きができること、

それに満足できること、

それで十分、それ以上はオマケ、くらいに
捉えることかなあ。


そのくらいのほうが、
気楽だし、
ストレスも少なくて、
楽しめるじゃない。
(「壁についている室外機」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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