それもわかるけど。
もちろん、大事なんだけど。
でも、「せつび」の世界に身を置く者としては
どっちかというとその反対側、
裏側のほうが、魅力的だったりする。
だってだって、
正面には、あんまり「せつび」を置かないでしょ?
全部隠しちゃって、
取り繕って、
本当は「有る」のに「無い」かのように装って、
もちょっと言えば、偽って、
体裁だけ整えているかのような
……ってのは言い過ぎだけど。
やっぱり、見た目は大事。
人間、見た目が99%、なんて豪語する人もいるくらい
見た目は大切なんだ。
建物だって、そうだ。
それでもやっぱり、
ワタクシの商売的には
お仕事してる面子がちゃんと見えている状態のほうが
やっぱりしっくりくるのである。
というわけで、事情が許すなら
いつだって建物の横だったり裏だったり、
そんなところばかりを観察するのが好きなのである。
いろんなモノたちが
その姿の片鱗を見せていて、
でも全体を顕にしているわけではなく、
しとやかに、慎ましやかに、
控えめにその存在を伝えているのである。
ああ、なんと可憐な!
というわけで、
今日も今日とて
裏側を眺めるのだ。
さて、写っているものが何であるか、
だいたい想像はつきますか?
「せつび」の専門で無い限り、
わかんなくても仕方がないとも言えるけれど
でもせめて「設備設計一級建築士」なんていう
「設備専門の資格」を有している人には
わかってほしいのです。
たとい、講習だけで得たのだとしても
その後学習する機会は、期間は、
いくらでもあったのだから。
(「外壁見るなら、やっぱ裏側でしょ!」おわり)