2021年02月15日

ルーフドレン管、凍るんで

細いルーフドレン管の先。


21021501.JPG


文字通り氷柱になっている。


もうこの配管は、用を成していない……わけでもない。



赤い線が出ているのに気づく。

あれは、凍結防止用の電熱線なのだ。


少なくとも、あの線に沿った部分だけは
水みちが通っている。

なので、こういう状態になる。



水を播いても雪が融けない気温の地域では
ルーフドレン管や雨樋には
このような形でヒーターを通しておくことが多い。


水が中で凍って膨張するために
配管が破裂してしまうから。



地中まで埋めて排水桝につなぐ際にも
地上部で凍っていては話にならない。



雨水汚水合流の排水であれば
汚水(一般生活排水)からの熱により
凍結しない程度の温度は確保されるのだけれど
分流の場合には暖めるものがないのだから
凍ってしまうのだ。



北国の建物を設計する場合に
忘れてならないのが「凍結対策」なのである。
(「ルーフドレン管、凍るんで」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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