開館してから今年7月で20周年になるそうだ。
21世紀のはじめに開館し、
「20年前の未来感」を一所懸命に表現した建物、
と言えるのではないだろうか。
スペースシャトルに搭乗する初の日本人宇宙飛行士となった
毛利衛氏が開館以来館長を勤めてこられたが、
この3月末で退任されると 発表 されている。
当然、建築技術としても当時の最先端を駆使しているのだろう。
国立科学博物館の、
古いどっしりとした建物とは
対極をなす存在である。
もっとも、設備的には
古い時代の建物こそ、何度も改修を繰り返されていて
内容としては決して見劣りするものではないのだが。
吹き抜け部分の上部。
内装と、設備との調整が行われている。
1階シンボルゾーンの天井面は
後からの設備改修もやりやすそう。
設備的なフレキシビリティー、
改修のし易さというのは、
この類の施設には特に必要なんだと思うのだ。
外にあった、碑。
スペースシャトル石像と
毛利氏直筆を掘った石板。
200年もすると、
史跡巡りを趣味とする人たちが
こぞって訪れる先の一つになるだろうか。
(「科学未来館の造り」おわり)