上の方を見てみる。
と、壁面に吹出口とおぼしき、長方形のグリルが見える。
木質の内装材が、
そこだけカットされていて
吹出しを阻害しないようになっている。
でもだいぶ上の方なので、
意識してそのあたりを見ない限りは
決して気づかれることはあるまい。
手前のすぐ上にある照明器具、
LEDならでは。
蛍光灯や白熱電球では
こんな表現はできなかったろう。
照明デザイナーにとっては
世界が拡がったんじゃないだろうか。
それに比べて……。
吹出口、吸込口や
換気フードって
旧態依然というか、
あんまり昔の製品と
代わり映えがしないような気もする。
露出のファンコンベクターとかも
そうだね。
エアコンの室内機も、
昔むかしのものとくらべると
かなり改善されてきたように思うけれど
まだまだ、デザインの余地は十分にありそう。
建築設備のプロダクトデザインは、
これから、である。
今がんばれば、
ブルーオーシャンじゃないかな?
(「吹出口をなんとなく隠してある」おわり)