2020年11月16日

東京タワーに貼り付くものたち

昭和33年、その高さ333m。

以後、東京のシンボルとして屹立し続けている
東京タワー



その後、各都市になんとかタワーが建ち、
超高層ビルも超高層マンションも「タワー」を名乗り、
なんと「スカイツリー」なる『木』まで建てられたとしても、
やはり別格の風格を保ち続けている、
東京タワー


20111601.JPG

いろんな時代の建造物がひしめく一角に
今なお存在感豊かに立っている。



建った頃 は、周囲に高層ビルもなく、
それはそれは威容を誇っていたことであろう。



どうにも雲行きが怪しく、
今にもポツポツ落ちてきそうな、
そんな昼下がり。


20111602.JPG


別に、タワーに用事があったわけではないのだが、
近くのビルに行くついでがあったものだから、
せっかくなので下を通る。


20111603.JPG


この、立派な足元。……の向こう、
外壁を這い回るダクトを見よ!



築60年以上を経過しているのだから、
「せつび」関係は、ほぼ完全に入れ替わっているはずだ。

部位によっては、2回以上更新されているのかもしれない。


もちろん、建物部分の内外装や、塗料、などにも
何度も手が入れられ、当時とは全く違うモノになっていることであろうが
「せつび」もまた同様なのである。



1つ1つの配管、ダクト、ケーブルには意味があって、
必要性があって、ついている。


20111604.JPG


飾りでも、デザインでも、オブジェでもないのだ。

建物外装と同じ色に塗装することも少なくないが、
ここでは敢えて白または灰色に塗装されていた。
架台類も含めて。


何となく、その存在感をアピールしたかった担当者が
居たのかもしれない。




何度も何度も改修を繰り返されている施設は、
その全貌がイマイチよくわからなくなっているものも
多いんじゃないだろうか。


20111605.JPG


そうした中で、
隅々まで詳しく知っている「生き字引」的な方が居て、
図面や資料として整理されて残されていないような情報を
持っておられたりする。


けれど、そういう方々は、年月の経過とともに高齢化し、
やがて舞台から去っていかざるを得ない。



その「知」が、継承されるかどうか?



もしも、短期間でのスクラップ&ビルドを想定しているのでなければ、
そういう『知』を、キチッと形として留め、
後世に継承していくことが求められよう。


求められるんだけれども……。


そもそも「設備技術者」が、
年々減ってない?


居る人達も、
高齢化してない?


当たり前だ。
人間は、必ず1年に1歳、
歳を取るのだから。


次々に、代替の人材を確保していかない限り、
やがて払底する。



まあそれはそれで、
設備技術者の必要性が高まって、
待遇が向上して、
それに伴って、参入する人材が増えて……。

というような、「見えざる手」でも
働くのかもしれないから、
悲観する必要もないのかもしれない。



ふっふっふっ。



東京タワーを見て、
こんな事を思い巡らすヤツは
いないんだろうなぁ。


そんな「おバカ」な「変態」は
ワタクシだけで十分なんだろうなぁ。


世の中、
賢い人はたくさん居るからさ、
何とかなるよね、たぶん。
(「東京タワーに貼り付くものたち」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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