日本の玄関と言っても過言ではない……なんていうのは
もう過去の話なんだろう。
今はどこでも「玄関口」といえば、たぶん空港だ。
東京駅の駅舎には 免震化を伴う保存・復元工事 が施されて
古びた感じは一掃された。
建物外周を見ると、免震クリアランスの存在がわかるのだ。
雨水配管も、建物本体(というか、地面、というか)の挙動によって
破断しないようになっている。
さて、この地下には
踊り場付きのエスカレーターが存在している。
ちょろっと上がって、踊り場水平移動。
それから、また上がる。
改修に改修を重ねてきた施設ゆえ、
踊り場無しでまっすぐ上げ下げできなかった
深〜い理由があるはずなのだ。
見ただけじゃ、全然わからないけれど。
あの部分に何らかの重要な荷重を負担する躯体があって
どうしても壊せなかったとか、
元々の階段形状をエスカレーター化したのだとか、
いろいろ推測もできよう。
然るべき(どんな?)ルートで話を訊けば
解明できるのかもしれない。
いずれにしても、ただ通りかかっただけじゃわからん。
でも、面白いから、撮っちゃう。
東京駅地下と言えば、
東京キャラクターストリート も、なかなか楽しかろう。
いろんなキャラの店舗が、わんさか。
ある程度の人口と通過者数が無くては成り立たない商売だろう。
トイレに行こうとして、途中にあったのは、これ。
いろんな権利関係に関わりそうだから、店舗の様子は撮らないけれど
「撮影可」とあったものは、せっかくだから撮っておこう。
創作当時の 石森章太郎さん も、
現代においてこんなふうになるとは
思いもよらなかったのでは。
(「踊り場付きのエスカレーター」おわり)