なかなかに賑やかな天井仕上げが目に飛び込んでくる。
天井から、たくさんの棒が生えてきているのである。
棒の合間合間に、ダウンライトが埋め込まれているけれど
この「棒」たちに埋没している感がある。
天井仕上げのボード目地に、ばっちり合わせて取り付けられた多数の棒。
全部同じ棒のようでいて、実は少し違和感のあるモノが混じっている。
お気づきであろうか?
棒のうちの一部は、配管とスプリンクラーヘッドに置き換えられているのだ。
包含範囲を満たすように、
一定間隔でこのセットが配置されている。
「よく考えたなぁ」と言うべきか、
「何もここまでしなくても」と言うべきか。
必要なものは必要なのだから、
それをどのように取り付けるか、
どのように建築仕上げと調和させるか、
いつだって頭の悩ませどころ、気の遣いどころなのであるが
こういうやり方も有りなんだなぁと
つくづく。
吹出口や吸込口もこれに同化させようとすると……
径が小さいので、ほとんどの棒は制気口と化してしまうかな。
そうなると、天井内のダクトの収まりがとんでもなく面倒になりそう。
だから、やらなかったに違いない。
きっと、誰かが検討したに違いない。
「でも、スプリンクラーなら……」
誰かが、目を輝かせたに、違いない。
(「天井仕上げに同化したスプリンクラーヘッド」おわり)
意匠の棒のさきっちょに、SPヘッドを見つけた時の喜びは、さぞ大きかったでしょうねぇ。
「熱心な読者」じゃない私が言うのも僭越ですけど、2000記事達成、お祝い申し上げます。
このブログ、無くても支障はありませんが、無くなるととてつもなく寂しいので、次の達成
お祝いも言いたいなぁ。 と、ひそかに思ってます。
たいていのものは「無くても支障ない」ものばかりですが
きっとそいういうモノたちで人生や世の中が形成されているんだと
勝手に思っておりまして。
ただ、それらに溺れて「本当に無くてはならないモノ(コト)」を
見失わないようにしなくっちゃ、と思う今日このごろ。