2020年08月30日

浄化槽にはブロワがつきもので

公共下水道が整備されていない地域では
排水を合併処理浄化槽に通して浄化してから河川などに放流する。


昔むかしは、汚水(トイレの排水)だけ単独処理浄化槽で処理して、
雑排水(洗面器や風呂、洗濯の排水)はそのまま排出していた。


それで、道路側溝や排水路(「ドブ川」などと称された)には
雑排水が生のまま流れ込み、野菜の切れっ端や洗剤の泡などが
海に辿り着くまでそのまんまになっていた。



現在では単独処理浄化槽を新設することはなくて
すべて合併処理とする。


もっとも、既存で単独処理であったものについては
そのままで、既存遡及は無いのであるが。



さて、「浄化槽」とは要するに、
微生物によって汚物を分解して浄化しようというものであって
種々の微生物が呼吸(分解)しやすいように、
ブロワ(送気機)で空気を送り続ける。

金魚を飼うのと、大した違いはない

(ウソ。すごく違う。けどなんとなく似てる)



つまり、浄化槽あるところに、ブロワもあるわけである。



屋内の片隅にヒッソリと設けられていることもあるし、
屋外にちゃっかりついていることもある。


20083001.JPG


積雪地なので、架台で持ち上げて少し高い位置に据えてある。

地中に向かっていく配管を通じて、
浄化槽内に空気が送られるのだ。



ちょいと、寸法を取ってみる。


20083002.JPG



当然、大きな浄化槽には多量の空気を送るべく大きなブロワが必要だし、
小さな浄化槽なら小さなブロワで済む。



これはたぶん、小さい部類。




「浄化槽」をみかけたら、付近にブロワが無いかどうか
ちょっと見回してみたら、いかが?


屋内に設置されていたら、全然気づけないけれど
それは仕方ない。


見つけられたら、ラッキー! くらいの気持ちで。
(「浄化槽にはブロワがつきもので」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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