立派な鉄扉。
一体こんなところに、何の扉なのかな？
扉には、薄めの文字で「ＰＳ」とだけ、書いてある。
Pipe Shaft または Pipe Space の略であって、
配管類が納められている空間なのだ。
何の説明書きもなく、ただ扉がついていることも多い。
いや、その方が多いかな。
けれど、それだと「PS」なのか「DS」なのか「EPS」なのか
図面を見ないとわからないから、
このように表示してあると親切である。
誰に対して？
たとえば、改修設計業務に携わる、設備設計者。
普段メンテしてる人なら、書くまでもなくわかってるからいいだろうけれど、
そうではない人にとっては助かる記述ではある。
鍵もついているから、利用者がむやみに開けることもないだろうし。
でも、たまに調査に行くと鍵を掛け忘れていることもあったりするから
油断は禁物だ。
セキュリティ上の理由があって、
敢えて表示しない例もある。
部外者に与える情報を少しでも減ずるために。
まあ、それはそれで、必要性があって書かないのだから、それで良い。
特に表示しないほうがよい理由が無い限りは
こうやって表示しておくほうがいいと、ワタクシは思うのである。
好みの問題も、あるんだろうけど。
（「ここは何の扉？」おわり）
静岡県の設備会社でCADに携わっているおばちゃんです
この業界に入って3年ちょっとですが 設計アシスタントのような仕事しております
配管について調べていたところ けろ様のこのブログを見つけました
配管・建築の素人の私にも楽しくわかりやすく配管について説明されており
大変参考になっております
これからも記事の更新を楽しみにしております
設備会社にかかわってくださって、ありがとうございます。
「せつび」のブログのはずが、他のこともいっぱい書いています。
でも、「せつび」って楽しいモノなので
精一杯紹介しているつもりです。
よろしければ、またご覧になってください。
ものすごく暑い中ですが、「せつび」とともに快適に過ごされることを願って。