2020年07月13日

旧北海中学校

旧札幌農学校(現・北海道大学)については、寮が移築復元されているのだが、
旧北海中学校(現・北海学園大学)は校舎そのものがある。


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村内の少し高い部分にあるから、
日光に白く映えて目立つ。


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明治18年の北海英語学校を起源とし、
昭和27年に4年制大学が開設された
北海道における最初の私立大学 ということである。


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明治41年築の本館が、復元されている。


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レンガ基礎を基礎とした木造校舎。


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当時の外構がどうであったのかは、わからないけれど
現在は豊かな自然に囲まれた洋館、という雰囲気だ。


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煙突が各所に取り付けられているが、
2つ前の画像のように、眼鏡石だけあって煙突が無い部分も多い。


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屋根からの落雪にも耐えなければならないから
実際に使用しないものについては撤去してしまったのだろう。
維持が大変だから。



内部で照明やコンセントは使用されるから、
電気設備関係は後付けでしっかり設けられている。


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建物よりも、盤のほうが古そうに見えるのが、何とも。



校舎内には、当時の様子が感じられるような展示が設けられている。


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ずいぶんと、天井の高い教室だ。


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この天井高で、この照明で、
冬の午後はさぞかし暗かったのではないだろうか。



暖房は、教室後方隅にある石炭ストーブだけ。


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近くの席では、背中だけが異様に熱くなるし、
教室対角上の席では、全く暖かみを感じなかったんだろう。

しかも、暖気はどんどん室上部に昇ってしまう。

足元は、いつだって冷気がスースー走っていたに違いない。



使用されていない眼鏡石は、
塞がれていた。


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各室の天井四隅には、
換気口が開けられている。



当時の服装……って、


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服装持ち物よりも、顔のほうが気になってしまうのだが。

なぜ、この手のマネキンを使ったのか。



この時代に中学校に通う生徒たちは
小学校卒で働きに出る子どもたちの多い中で
一定のエリート層だったのだろうか。


カネさえ出せば、希望者ほぼ全員がどこかしら「大学」に行ける現代とは
隔世の感である。


科学技術も、人文科学も、学ぶことが格段に多くなっているということもあるが
「意欲」という面では、どうだろう。



コロナ禍の影響で、遠隔授業になった学校が多くあった。


むしろ、通学して対面で授業を受けなくっても
別に構わないんじゃないか。

ネットでも書店でも、
昔よりも遥かにわかりやすく、段階別によくまとめられている教材が
ゴマンとある。

外国の大学の講義だって、ネット経由で視聴できる。


本気で学ぼうとするなら、
現代は過去に比べると
非常に恵まれているといえる。



惜しむらくは、
学ぶ「意欲」という、売買できないものだけが
現代ではむしろ欠損しているのかもしれないのだが。
(「旧北海中学校」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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