2020年06月16日

配管スリーブの補強筋

躯体を打つ時に、
あらかじめ配管貫通孔をあけておく。

それが、「スリーブ」。



20061601.JPG


紙の管(ボイド)を使ったり、
実管を使ったり、する。


20061602.JPG



ある程度大きな貫通孔を開ける場合、
その部分の躯体が弱くなっちゃうから、
補強筋を加える。


20061603.JPG



当たり前の事だが、あらかじめ、
配管を通すルート、設置高さを決めておかなくちゃならない。

ここで間違うと、あとからどうしようもないから。
(無理やり孔を開けざるを得なくなる)



スリーブの端部には、コンクリートが入っていかないように
ガムテープなどで蓋をしておく。

ついでに管の用途を書いておけば、後からもわかりやすい。


20061604.JPG



鉄筋に引っ掛けてある赤い丸いやつは、「スペーサー」。



鉄筋と型枠との隙間を確保して、
ちゃんとコンクリートの「かぶり厚さ」を確保するためのものだ。


20061605.JPG


でも、これはどうだ。


スリーブと鉄筋との「かぶり」が全然取れてないや。



「必要かぶり厚さ」は、部位ごとに決められている。

建築士試験(学科)にも、出るんだ。
受ける際には、覚えておかなくちゃならない。



捨てコンクリートの上にスラブを打つ際にも、
下部の「かぶり」を確保する。


20061606.JPG


コンクリート製の「スペーサー」(サイコロ、と呼ばれる)などを使用するが、
ここでは金属製のモノが使われていた。


下部が型枠だったり土だったりすると、金属が錆びてきてしまう恐れもあるが
ここでは砂利敷の上に捨てコンクリートを打設した後なので
まあ大丈夫だということなんだろう。



「鉄筋コンクリート配筋標準図」などに基づいて
「かぶり厚」は、しっかり確保できるように施工管理しなくてはならない。


結構、たいへんな事なのである。
(「配管スリーブの補強筋」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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