ねじを切って、継手(つぎて)にねじ込んでつなげていく……というのが
たぶん昔は当たり前だったことと思われる。
(鋳鉄管は、そうじゃなかったけど)
けれど今どきは、
いちいちネジ加工しなくても済むMD継手が使われる。
Mechanical Drainage Joint なんだそうだ。
これだと、直管を必要長さで切断したら、
ボルト・ナットの締め付けで接続できるので
「ねじ切り」の熟練が必要ない。
ねじの不良による接続不良もない。
公共工事の単価も、ある程度の太さになると
ねじ接合よりもMD継手接合のほうが
安価になる。
100mmの配管の「ねじ接合」なんて、
大変だし。
こんな感じで、つながっていく。
けど、このあと保温材が被せられて、
壁で隠されて、
誰にも見えなくなってしまう。
次に見られるのは、
水漏れが発覚(継手の施工不良?)したときか、
解体されるときくらい。
そんな継手たちにも
思いを寄せて……。
(「排水配管の継手」おわり)
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