2020年04月25日

鋳鉄製細柱型放熱器

古めの建物に行くと、
たま〜にこんなモノを見かける。


20042501.JPG


鋳鉄製の、放熱器である。



これに、低圧蒸気を通して
暖房をするためのものだ。



左側の管から蒸気が入る。

バルブで、流量調整ができる。



右下の放熱器トラップを通して
液化した還水を回収する。

還水は、巡り巡って蒸気ボイラーに戻され、
再加熱されて再度蒸気として送られる。



3細柱型と5細柱型とがあって、
放熱量が違う。

横から撮った写真が無いけれど、
横から見ると、細い柱が3本または5本あるのだ。



上の正面から撮った写真でわかるのは、
細柱パネルの枚数。

15枚あるのが、わかるだろう。

その室の負荷に応じて、このパネル枚数を変えていく。


だいぶ少なくなったのだと思うが、
まだ 製造している会社 は、あるようだ。

年々、減っているんだろうけれど。



カタログ や 図面 も参照すると、
雰囲気がわかるのでは。



まずもって、新築でこれを見る機会はなかろうが、
既存改修であれば、まだ辛うじて見ることもあろう。



「どやって設計したら……」

困るんじゃなかろうか。



古い文献 とか、漁るしかなかろう。



非常に詳しい方のページ なんかもあって、
なかなか楽しい製品だったりする。

うん、ワタクシにゃ、そんな知識も経験も素養もないなぁ。

ちっと、勉強させていただかなくちゃ。
(「鋳鉄製細柱型放熱器」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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