たま〜にこんなモノを見かける。
鋳鉄製の、放熱器である。
これに、低圧蒸気を通して
暖房をするためのものだ。
左側の管から蒸気が入る。
バルブで、流量調整ができる。
右下の放熱器トラップを通して
液化した還水を回収する。
還水は、巡り巡って蒸気ボイラーに戻され、
再加熱されて再度蒸気として送られる。
3細柱型と5細柱型とがあって、
放熱量が違う。
横から撮った写真が無いけれど、
横から見ると、細い柱が3本または5本あるのだ。
上の正面から撮った写真でわかるのは、
細柱パネルの枚数。
15枚あるのが、わかるだろう。
その室の負荷に応じて、このパネル枚数を変えていく。
だいぶ少なくなったのだと思うが、
まだ 製造している会社 は、あるようだ。
年々、減っているんだろうけれど。
カタログ や 図面 も参照すると、
雰囲気がわかるのでは。
まずもって、新築でこれを見る機会はなかろうが、
既存改修であれば、まだ辛うじて見ることもあろう。
「どやって設計したら……」
困るんじゃなかろうか。
古い文献 とか、漁るしかなかろう。
非常に詳しい方のページ なんかもあって、
なかなか楽しい製品だったりする。
うん、ワタクシにゃ、そんな知識も経験も素養もないなぁ。
ちっと、勉強させていただかなくちゃ。
(「鋳鉄製細柱型放熱器」おわり)