いや、これ勝手に開けたんじゃないんだよ!?
ちゃんと、仕事上の調査なんです。
そこんとこ、誤解なきよう。
リモコンの脇に点検口って、
なんか新鮮!
中には、意外と広いパイプシャフトが存在していた。
配管が何本も林立している。
真ん中の管を支持している部分に、
青いプラスチックのプレートがあって、
Uボルト(文字通り、U字形の、配管を留めるための金具)にも
青い被覆がかかっている。
管自体にも、水色のプラスチックテープが巻いてある。
ステンレスの管と、鋼材とが直接触れ合わないように
これらの措置が施してあるのだ。
なかなか、こんな厳重にやっているのは見ないかもしれないけれど
逆に、これらを怠ったために、
鋼材がみるみる錆びていった跡は、見かけるかもしれない。
右側の保温材がかかっている配管には、赤色のプレートが、
左側のものには、白色のプレートが、それぞれ取り付けられている。
管の用途によって色を分けたか、
それとも系統別なのか。
もちょっと奥にも、
たくさんの配管たち。
排水管には、 満水試験継手 が、
その他の管には、バルブが、ついている。
このバルブハンドル、結構出っ張るので、
ちゃんと操作できる位置と向きに取り付けるのが
「職人ワザ」だったりする。
関係者以外に、誰も見ないような、
こんなパイプシャフトの中にこそ、
秘めたる心意気と、誠実さが
表現されているのである。
たとい、誰も褒めてくれなくても。
いや、気づいてさえくれなかったとしても。
でも、そういうのを見つけて喜ぶワタクシのような存在も、
ごく稀には居るんじゃないかな。
(「トイレのパイプシャフトが意外と広かったけど」おわり)