2020年03月30日

札幌開拓使麦酒醸造所

北海道開拓の頃、
麦酒造りは公的な事業であった。



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札幌開拓使麦酒醸造所



冷涼な気候がヨーロッパ諸国に似ていて
ビール造りに適している、と判断されたようである。



その当時の施設が
現代に遺されている。


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レンガ造りの工場跡が
売店や見学コースとして再利用されている。


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この醸造所を引き継ぎ、幾度もの再編を経て現在あるのが
「サッポロビール」である。



見学コースには、
醸造装置のいろいろが展示されているが
もちろんこれらは当時使用されていたものではない。


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ピッカピカのステンレス製品。



明治9年、ドイツでビール造りを学んだ中川清兵衛が
この地でのビール造りを始めた のだという。



蒸留釜。


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熱の伝わりやすい銅で造られている、ということのようだ。



レンガ造の建物であるが、
現代の使用に耐えるよう
設備的には完全に新しいものになっている。


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換気用のファンやダクトは黒く塗られ
補強鋼材とともに背景として紛れている。



複合施設「札幌ファクトリー」の一部として
必要な設備が所狭しと付加されている。


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ナナメの角度に合わせた配管の通し方には
施工者の感性が大いに影響しているものだと
思うのである。



古いレンガ造建物と、別の棟とを結ぶ廊下は
新しく造られ、接続されたものである。


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エアコン室外機が、
これまた狭いところに押し込まれているのが見える。



20年30年を経た建物はただ古臭く見えるだけなのだが
100年150年を経過すると、歴史的建造物としての味が出てくる。


それらを活用するとなると、意匠的修復、構造的補強のみならず
空調換気、給排水、動力、照明、防災、通信といった
さまざまな「せつび」を付加していかなければならない。



この「歴史的建造物」には、どのような「せつび」が加えられているのか?



そんな視点で見てみると、
きっといろいろな発見があるに違いない。
(「札幌開拓使麦酒醸造所」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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