今日はピットの中にしてみようかと。
ピット内には、いろんな配管が通っているものなのだ。
その配管の状況がどうなっているか、
それによって建物の「血管年齢」とでも言うべきものが
わかるに違いないのだ。
ピット底には、
ガラやらゴミやらが落ちていることも
少なくない。
特に、床点検口から離れた奥の奥のほうに、
いろんな要らないモノが残されていたりするのだ。
元々はきれいに施工されていたはずの保温材が
べろべろと剥がれかけていたりするのだ。
ピット内に、人通口があると
どんどん奥に行けるのだけれど、
酸欠には注意が必要である。
改修・更新されていそうな配管と、
古いままであると思わえる配管とが
いろいろあるはずだ。
錆びサビの吊り棒は、もう見るからに劣化している。
ピットの中に水が溜まっていたり、
ゴミが浮いていたりするのも
日常茶飯事。
だから、ピット内調査のときには、
長靴や、ウエス(上がる際に拭くために)が
要ることも少なくない。
ところでこのピット、深いでしょ!
床点検口脇にタラップがあるから良いけど、
タラップの無いピットだったら、背の高い脚立もないと
降りられない。
よしんば降りられたとしても、
二度と這い上がることが出来なくなる。
永遠に地下の住人だ。なんて。
新しめの配管があったりすると、ちょっとホッとしたりする。
それにしても、結露が酷いね!
天井に、水滴がびっしりだ。
こういう湿潤環境下だと、
鋼材の劣化も進みやすいだろう。
建物の健康状態は、
ピット内の配管の状態を見ることによって
わかる部分もある。
ピット内も見ずして、把握できた気になっては
たぶんまずいだろう。
ワタクシは、勝手にそう思っているのだ。
(「ピットの中にはいろいろと」おわり)