日本は南北に長い列島であって
その南と北とでは大きな開きが生じるのである。
北国では、まだまだ雪が降る時期である。
電気モノの上にだって、
容赦なく積もる。
屋外階段に、屋根をかけてやらなければならない理由は
一目瞭然だ。
雨樋が、壊れそうになっているのがわかるだろうか。
気中開閉器にも、信号機にも、
漏れなく積もる。
柱上トランスにも、積もる。
積もったものは、
春までそのまま乗っかっているわけではない。
日射により、あるいは気温の上昇により溶けかけて
ドシャっと落ちてくる。
あんまり上を記にせずに歩いていると
(いや、こんな上なんか気にして歩くことはあんまりなかろう)
ごくたまにではあるが、直撃を食らうことも無いではない。
ふと上を見た瞬間に
強制目薬を食らうことだってあり得る。
(実際、食らった奴が居た)
ハトやカラスの糞を食らうよりは
(これも実際、食らったことがある)
マシと思うべきかどうか。
暦の上では、
もう完全に春なのであるが。
絶賛梅見日和の地も、
日に日に拡大しているのであるが。
(「でも雪が積もる」おわり)