洞爺湖の北岸地区を「裏洞爺」と呼ぶことがあるようだ。
かつて、日本海側のことを「裏日本」という言い方があって、
裏とは何だ、裏とは。何でも東海道基準で考えるな。失礼だ。
そんな意見があったか無かったか、最近はそういう呼称は耳にしない。
けれど、洞爺湖の場合にはあんまり否定的な意見は聞かない。
むしろ「実は知る人ぞ知る穴場」的な、魅惑的な響きを持たせた「裏」呼称であるようだ。
とうや水の駅 のほか、
湖岸に沿って公園が整備されている。
彫刻群も、配置されている。
曙公園から、洞爺湖を見る。
中央に、中島。
その奥には、有珠山が見える。
有珠山が噴火する時には、
この山体に限らず、周辺一帯、てきとうに噴火口を新設する。
2000年春に噴火した際には、
国道230号線一帯に突如噴火口群が出現した。
道路や建物は火口に飲み込まれ、
マグマの圧による土地の隆起と降灰によって
地形が一変してしまった。
現在は、ジオパーク として保存されている。
このあたりは、
北海道でも比較的暖かな場所であり
しかも、車で1時間圏内にスキー場がいくつもあって
冬にも楽しめるのである。
洞爺湖温泉や有珠山、昭和新山といった「表洞爺」だけではなくて
せっかくなら裏洞爺にも寄ってみていただきたいものだ。
事情がゆるすなら、
洞爺湖をぐるっと回ってみるのも良いだろう。
40km弱、
1時間以内で一周することができる。
(「裏洞爺の冬景色」おわり)